ケント (イングランド)
ケント()は、イギリスのサウス・イースト・イングランドにあるカウンティ。ヨーロッパ大陸に最も近いカウンティで、北でテムズ川の河口部をへだてエセックスと、南東でドーバー海峡をへだてフランスのパ・ド・カレー県と、南西でイースト・サセックスと、西でサリーと、北西でグレーター・ロンドンと隣接する。州都(カウンティ・タウン)はメードストン。首都ロンドンと交通の便がよく、通勤者も多いことから、イングランドのカウンティで5番目に人口が多い。非都市カウンティないしホーム・カウンティでは最も人口の多いカウンティである。一方で、ノース・ダウンズとハイ・ウィールドというふたつの特別自然美観地域が面積の28パーセントを占める。
歴史的には、古代ローマの撤退後にジュート人をはじめとするゲルマン民族がブリテン諸島で最も早く到来した地方のひとつである。6世紀に聖アウグスティヌスがイングランドをキリスト教化して以降、カンタベリーには一貫して大司教座が置かれており、カンタベリー大聖堂はイングランド最古の大聖堂である。メドウェイのロチェスター大聖堂も、イングランドで2番目に古い。ロンドンとドーバー海峡のあいだに位置することから、第二次世界大戦中のバトル・オブ・ブリテンから北アイルランド問題の和平交渉まで、数々の紛争や外交交渉の舞台となってきた。
ケントの港湾都市は、歴史の大部分を通してイングランドに軍艦を供給してきた。10世紀から14世紀にかけてはいわゆる五港 (Cinque Ports) で、16世紀から20世紀にはチャタム工廠で軍艦が建造された。天気のよいときは、フォークストーンやドーバーの白い崖からはっきりとフランス側を見ることができる。
経済では農業や運送業、観光業がさかんで、首都と欧州大陸の中間という立地から平均所得は高い。農業では「イングランドの庭園」という州のニックネームの通り、果樹園や賃貸の家庭菜園が広がる。炭鉱も地域経済に重要な役割を果たしてきた。 Wikipediaによる
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